暑い中、粟野の医王寺と賀蘇山神社を訪れた。
それぞれ起源はかなり古い社寺である。
医王寺は東の高野山といわれている名刹であり
「程よいスケール」を感じさせる境内を歩けば
創建当時の栄華がしのばれる。
微妙な曲線で葺かれた萱葺き屋根の唐門と金堂は優雅。
石裂山を遙拝する賀蘇山神社遙拝殿は
生き生きとした彫刻群が軒下にうごめく
工人達の力と自由を感じさせる建築である。
それぞれの建築を造営したのは
日光東照宮に携わった 工人達と言われている。
きっと東照宮だけでは物足りなかったのであろう。
眺めていると工人達の、創る意志が強く伝わって来る。