石川友香さんの個展が始まりました。
初日の昨日は、夕方からオープニングパーティ、、
とは言いながら、、
なかなか歩いていらっしゃれる方も少なく、
土曜日の夜とあって、小人数ではありましたが、
3時間以上も飲んで喋って、楽しい時間が過ぎました。
今日は朝から石川さんがしっかりギャラリーに陣取っているので
私はリビングで待機しつつ、遅れに遅れたマフラー織りを。
これは「段染めイタリヤーン」というイタリアの糸です。
銀座の織り糸屋さんに毎年10数色出る定番の糸で
どんな色合いが出るのか楽しみな糸です。
普通に織ってしまえば、それはそれで楽しいのですが、
ちょっと手を加えて、こんな風に流れ模様を。
これが思った以上に手がかかり、
織り始める段階に至るまで半日以上を要します。
並べ終わると肩で息。
この糸に限っては、そのまま織り始める気力もなく、
翌日の仕事となります。
昼間は糸を並べるのに費やす時間が多いので
織り始めがいつも夜になってしまいますが、
家族が寝静まった夜更けに織機の前に座っていると
自分が「鶴の恩返し」の鶴になった気分。
別に恩返ししなくてはならない理由はないのですが、
背中の羽を一本一本抜いて織って行く、、
そんな幻想的なシーンを頭に浮かべつつ、
実際は椅子の後ろにクッションを当てて
かなり優雅に織っています。
気がつくと良いリズムで織れて行くマフラー。
こういう時は、織り目もキレイに揃って気持ち良いのです。
一応自分の予定の50本はクリアしたので、
後は内容を濃くすべく、入れ替え作業をしながらの織り。
楽しみつつ、苦しみつつ、
あと2ヶ月、頑張って行きたいです。