ギャラリーを始めたばかりの頃、
「こんなところで個展がやってみたいです。」
初めてそう言って下さった若いお嬢さんがいました。
聞けば漆をやっていらっしゃるとの事。
もしその気になったらいつでもいらして下さいね、、
それが今回ようやく叶いました。
3年前に県立美術館の芸術祭で奨励賞をとられた時
たまたま覚えていたお名前と一緒だったのが嬉しく、
彼女も頑張ってるなと思いました。
今回は「折り紙に漆を合わせる」という作品だけに絞って
個展をやってみたいと。
「漆」とはいってもちょっとニュアンスが違う感じ。
こちらも興味津々でお受けしました。
なかなかタイミングが合わず、
私が初めて作品を拝見したのは個展前日の搬入の日。
メビウスの帯のような、知恵の輪のような、。
折り紙に漆を4~5回塗り重ねるとの事で、
こんな柔らかな紙に丹念に塗って行くというのは
どれほど根気のいる仕事だろうかと思いました。
帯留めやペンダント、酒器などもすべて折り紙。
これは帯。
良く見ると端々に螺鈿の美しい模様が配されています。
これは紙ではなく麻を土台に使って作られています。
手を加えて、いろんな形に変えられるオブジェも。
軽やかなアートです。
残り一日半。
どうぞお出かけ下さいませ。