「2代目みー」が決まりそうです。

 

みーが死んで一週間後に岡本さんの個展を控えていました。

心にぽっかり穴が空いた状態で、

3日ほどは何もやる気も起きず、食事も喉を通らず。

 

猫を飼った事がない人や、ペットに興味のない人には

どうしてそこまでと思われるかもしれませんが、

私にとっては17才まで大切に育てた娘でした。

最後の何日か苦しい思いをさせてしまった事が悔やまれて

思い出す度に涙がこぼれました。

 

それでも搬入の前日には、しっかりしなきゃと自分に渇を入れ

ギャラリーの掃除などの準備を夢中でやりました。

 

個展が始まれば、なんとか気持ちも立て直し

気ぜわしくしていられるのはありがたかったのですが、

個展を見に来てくれた友人、知人が、

「みーにあげてね。」と可愛い花束やお土産を

次々に抱えて来て下さって、、その度にまた涙。

 

人徳ならぬ「ニャン徳」のあった猫でした。

こんなにもみなさんに可愛がっていただけて

改めて幸せな猫だったと思いました。

よく食べ、よく遊び、良く喋り、そして良く眠り、

 多分悔いのない「猫生」だったと思います。

私も本当に幸せな17年間でした。 

 

 

 

それでも、10日目にいきなりの禁断症状。

淋しくて哀しくて、いてもたってもいられず。

 

主人が「もし今度飼うとしたら、やはりみーに似た猫がいいな。」

と言っていた言葉がひっかかり、

それから3時間パソコンに張り付きました。

 

可愛い盛りの2,3ヶ月の甘えん坊の仔猫は

いくらでもいるのです。

でも、みーに似た、あんな可愛い子はいない、、

疲れて諦めかけて、パソコンを閉じようとしたところに

この子が目に飛び込んで来ました。

「似てる!」

 

 

募集経緯

 

日々の餌の確保すらギリギリの母猫から産まれました。
ある日、母猫に連れられ餌場に現れるようになりましたが

警戒心が強くなかなか保護できませんでした。
去年末の寒い日に必死で餌を食べているこの子を

母猫が私達に委ねるように置いて去って行ったので

思い切って捕獲器を仕掛けたところ捕まってくれました。

 

https://www.pet-home.jp/cats/kanagawa/pn17101/

 

 

保護された時の詳しい状況を読んで胸が痛みました。

クリスマスイブに保護されたという事で、名前も「イヴちゃん」。

今度もし飼う時には、こういう形で里親として

猫を迎えたいと思っていたので

すぐに登録、里親希望のメールを出しました。

 

すでに1才も過ぎでいるので

多分他には募集もかからないだろうと思いつつ、、

それでも、募集はあくまで横浜近辺。

もし近くに他の方が見つかれば、希望はなくなります。

でも他に希望者がいないとしても

はたして宇都宮まで届けていただけるのだろうか、、。

 

それでも、たった一週間の募集中に偶然目を留めた事は

やはりご縁と信じたい。

もし届けていただくのが無理なら

こちらから新幹線でお迎えにあがりますからと

書き足して、連絡を待っていたら

さっそく担当の方からメールが届きました。

 

住環境の確認、先住猫の有無、飼育経験の有無、、

様々な質問をされましたが、どれもクリア。

とりあえず規則に従って

まずは猫に会いに来て下さいとの連絡が入り、

妹と二人で横浜まで行って来ました。

 

 

月曜日。

初めてお逢いするボランティアの方が駅まで迎えに来て下さり、

現在の保護主さんのお宅に。

どちらも本当に良い方で、

何よりも一番に猫の幸せを考えている、

それが話の端々にしみじみと感じられました。

 

 

イヴちゃんは予想通り可愛い猫でした。

でも超がつくびびりん猫。

最初はレースのカーテン越しにこちらを見ているだけ。

そうなった経緯は想像出来るから

こちらも気長に待つことしばし。

ようやくおもちゃにつられて飛び出して来た後は

自分のベッドにゆっくりと身体を横たえて

保護主さんが投げかけるおもちゃに

無心に飛びかかってくる元気さが

とても可愛くて安心出来ました。

そのうち遊び疲れたか、たくさんの目を意識することもなく

無邪気な顔で眠ってしまいました。

これならきっと大丈夫。

その場で「この子をお願いします」と決めました。

 

 

それでも、厳しい条件のある里親会。

まずはトライアルという形で飼育、

(家には必ずそのボランティアさんと保護主さんが連れていらっしゃる)

もしも無理だと思ったら帰して下さいとのこと。

こちらは受け入れ態勢十分でも、猫がその気になれなくて

食事をしなくなったり、水も飲まなくなったりするのだそうです。

どうかそういうことがありませんように願いつつ。。

 

 

あれから毎日保護主さんから2代目みーちゃんの写真が届きます。

また元気いっぱいの仔猫と一緒に暮らせる日が来る事を楽しみに

とりあえず来週に決まったトライアル開始の日を待つ事にします。